11月3日(日)に行われたピアノコンサートの模様をお伝えします。
昨年も12月に開催されたこのピアノコンサート、
今年もプロピアニストの久下真里さんをお迎えし、
『秋の庭』という名称で、秋のイベントとして行われました。
久下真里さんは“ピアニケーション”と銘打ったコンサートを
さまざまな場所で開催されており、そのコンサートは
ピアノの演奏だけに留まらず、来場者とコミュニケーションを
図りながら、気軽に音楽(ピアノ)を楽しむ場を提供されています。
ピアノの音、みなさんにはどんな音に感じられますか?
タララ~ンと楽しげな音、ジャンジャンと心に響く音、
サラサラと美しい旋律が心地よい音、ポロロンとキャッチーな音・・・
もちろん、曲調や演奏法によって音の聞こえ方は異なりますが、
聞く人のその時の心情や、会場の雰囲気、弾き手の想いなどで
聞こえ方が変わる、また、人それぞれの聞こえ方が存在するのって
たくさんの楽器がある中でもピアノがトップだと筆者は感じます。
ご入居者様にとっても同じことが言えるわけで、
普段、感情をあまり表面に出しづらくなっておられる方や、
身体の自由が十分でない方でも、ピアノが奏でる旋律が
そこにいるすべての人の心に、それぞれの形の『何か』を
うったえかけ、感情を揺さぶります。
長時間座っていることが困難な方が、最後まで傾聴されたり
涙をうかべて微笑んでおらる方がいらっしゃったり。
決して医学を否定するわけではありませんが、
音楽には医学だけでは説明がつかない力があることは確かです。
ベートーベンの代表作、悲壮ソナタop13から
誰もが口ずさめる唱歌の紅葉に至るまで、
実に様々な分野の曲が演奏され、入居者様も一体になりながら
コンサートが進んでいきました。
とても素敵な時間、今年もありがとうございました!
©総務室 三木