ピアノコンサート’19

11月3日(日)に行われたピアノコンサートの模様をお伝えします。

昨年も12月に開催されたこのピアノコンサート、

今年もプロピアニストの久下真里さんをお迎えし、

『秋の庭』という名称で、秋のイベントとして行われました。

久下真里さんは“ピアニケーション”と銘打ったコンサートを

さまざまな場所で開催されており、そのコンサートは

ピアノの演奏だけに留まらず、来場者とコミュニケーションを

図りながら、気軽に音楽(ピアノ)を楽しむ場を提供されています。

ピアノの音、みなさんにはどんな音に感じられますか?

タララ~ンと楽しげな音、ジャンジャンと心に響く音、

サラサラと美しい旋律が心地よい音、ポロロンとキャッチーな音・・・

もちろん、曲調や演奏法によって音の聞こえ方は異なりますが、

聞く人のその時の心情や、会場の雰囲気、弾き手の想いなどで

聞こえ方が変わる、また、人それぞれの聞こえ方が存在するのって

たくさんの楽器がある中でもピアノがトップだと筆者は感じます。

ご入居者様にとっても同じことが言えるわけで、

普段、感情をあまり表面に出しづらくなっておられる方や、

身体の自由が十分でない方でも、ピアノが奏でる旋律が

そこにいるすべての人の心に、それぞれの形の『何か』

うったえかけ、感情を揺さぶります。

長時間座っていることが困難な方が、最後まで傾聴されたり

涙をうかべて微笑んでおらる方がいらっしゃったり。

決して医学を否定するわけではありませんが、

音楽には医学だけでは説明がつかない力があることは確かです。

ベートーベンの代表作、悲壮ソナタop13から

誰もが口ずさめる唱歌の紅葉に至るまで、

実に様々な分野の曲が演奏され、入居者様も一体になりながら

コンサートが進んでいきました。

とても素敵な時間、今年もありがとうございました!

 

©総務室 三木