11月1日。皆様の携帯電話も災害訓練でアラームが鳴り響いたかと思います。
当苑もこれに併せて避難訓練を実施しました。
今までも地震訓練は定期的に実施し、防災設備の作動確認や消防機器の扱い等の
訓練を行ってきましたが、今回は当苑の立地上避けては通れない「津波」を
想定とした訓練を盛り込みました。
当苑は1階がデイサービスセンター、2階、3階が特別養護老人ホーム&ショートステイ
であるため(4階がケアハウス)、
移動に車椅子が必要な方も多く入居・ご利用されています。
つまり、津波の場合、下の階で
身体が不自由な方々をどのように避難誘導するのか、
というのが大きな課題でもあります。
そこで、まずは介護スタッフに『実際に体験してもらおう』と、
車椅子ごと、非常階段を使って上のフロアに避難するケース訓練を実施。
ひとくくりに車椅子といっても、通常のタイプやリクライニングタイプなど
様々なタイプがあり、きちんと理解して扱わないければ、
折角の避難行動もかえって事故に繋がる可能性があります。
職員は十分にその点に留意しながら訓練を進めます。
また、避難誘導には当然ながら女性も加わります。
非力な女性職員でも、力の加え方で車椅子を引き上げることが可能です。
当苑は4階建、車椅子に人を乗せた状態でフロアを階段で上がる、
というのは想像以上に体力を消耗します。
無論、入居者様・ご利用者様は勿論、
誘導にあたる職員が被害にあわないように
安全面に最大限配慮することも重要です。
起きてほしくない災害ではありますが、有事の際に、
少しでも心にゆとりをもって冷静に、適切な行動がとれるよう、
我々職員もあらゆるケースを想定して、訓練を重ねていこうと思います。
ちなみに、ベビーローズの子たちも今回の避難訓練は合同で行いました。
ベビーちゃんたちにとっては、さすがに避難訓練という感じではなく、
さしずめ上のフロアへの『探検ごっこ』な感じだったでしょうか。
ピリッとした訓練にあって、彼らの笑顔は入居者様、職員の気持ちを
和ませてくれていました!
©総務室 三木