11月20日(日)に施設消防訓練を実施しました。
夏場にも鳴尾消防署の協力の下、消防訓練を行いましたが、
今回は『夜間想定』での訓練です。
当施設は入居者の皆様にとっての生活の場であり、
24時間常に稼働する場です。
ただし、夜間は勤務する職員の数も、昼間のそれとは異なり少数の為、
限られた人数の中での避難誘導等、特殊な動きをする必要があります。
そのための夜間想定訓練が今回の目的です。
(夜間想定ではありますが)午前9時、立会頂いた設備会社さんにより、
4階ケアハウス居室より出火警報発令、館内に警報音が響き渡ります。
『火事です!みなさん落ち着いて避難してください!』
夜間想定のため、宿直員さんが4階へ駆け上がり避難誘導を行います。
特養居室の2階・3階も、夜勤職員が対応にあたります。
ベランダは回廊になっており、避難場所・経路として有効なので、
実際に居室からダイレクトにベランダに避難する訓練も行いました。
入居者の皆様、実に迅速で的確な避難行動をとられていました。
そのあとは職員による初期消火訓練です。
職員・宿直員、慣れない消火器を実際に使ってみました。
消火栓以外にも、散水栓ホースを使っての消火訓練も。
職員も真剣に取り組んでいます。
消火訓練に続き、火災報知機やスプリンクラー設備等の扱いに関する
講習も行いました。質問もたくさん飛び交い有意義な時間でした。
火災や避難行動は、実際にそんなことが起きないようにというのが勿論ですが、
有事の際にいかに人命を最優先に的確な避難行動がとれるかは
今回のような訓練でしっかり段取りと知識を得ておく必要があり、
どの時間帯でも必要な行動がとれる癖をつけておく必要もあります。
筆者は当施設の防火管理者ですが、消防署に相談に行くたびに、
同じような高齢者施設での火災等の事例での話を聞き、
避難誘導・行動の重要性を強く意識しております。
前回訓練でもそうですが、訓練のたびに、大小様々な課題が見えます。
それらをひとつひとつ精査・改善し、いざというときの備えに万全を尽くす、
ということを入居者、職員を問わず、みんなで意識共有していきたいと
改めて感じています。
快適に過ごせる環境の底辺としての『安全』について、
一切妥協せずに、今後も訓練等取り組んで参ります。
©総務室 三木